恩師からのメッセージ
 
 
 

「桜」あれこれ


英語科  和田 宏冏先生


『世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし』(在原業平朝臣)『ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ』(紀 友則)などなど、昔から桜をこよなく愛し、散りゆく花を惜しむ気持ちを表した歌は数限りなくあります。これはIT時代と呼ばれる今でもなお、多くの日本人が抱く愛着の念でしょう。

 世界に花見はあるのか? 白幡洋三郎氏によると、「様々な花を愛でる文化は世界中にあるし、飲食を共にし、酒を酌み交わすことも各地に見られる。多くの人々が一箇所に群れることも。ところが、この3つが同時に行なわれることは日本以外にはない」そうだ。

 西洋のサクラは? 西洋にも当然ながらサクラ属が存在する。しかし、明治初期に英国から来日し言語学を教えたチェンバレン氏は、「桜の花は豊富だが、サクランボは少ない。日本で桜の木が植えられるのは、果 実のためではなく、花を見るためである」と驚きを記している。言うまでもなく、英語の「チェリー」はサクランボのことで、花を指すときはわざわざ「チェリー・ブロッサム」と言う。関心はまず実の方にあるわけだ。

 昔も今も同じ桜か? 現在眺める桜の大部分は染井吉野で、明治の初めに東京染井村の植木職人によって広められた新種。葉よりも先に花が咲き、花が大きくて華麗、桜樹の成長が早いという特徴がある。従って、江戸時代に植えられ、皆が楽しんだ飛鳥山や上野の桜も、当時は山桜系の品種だったようだ。

 中庭の桜が今年もまた蕾をふくらませ始めています。私が初めて附高の桜を眺めて以来三十余年が過ぎ、その間、年年歳歳多くの新入生を見事な花で迎えてくれました。桜の花と張り合うほど不遜ではないが、中庭の桜の花びら一つ分でいい、心に残る何かを与えられる最後の1年になれば、と願うこの頃です。

 
   
 

「こんにちは!」


保健体育科 佐藤 俊夫先生


 年に一度の賀状程度でご無沙汰していますが、お元気にご活躍の音信やにこやかなご家族の写 真を拝見する度に、ますますの頼もしさが感じられて嬉しく思っております。私は今、47期生のA組の学級担任と学年主任に任命され、10人の担任団のチームワークを中心に、47期生345名の生徒諸君と活気に溢れた学校生活を創って行くことを主たる目標にして、体力の維持や気力の充実に心掛けているところです。

 14期生が入学した1967(昭和42)年の3学年8学級完成年度に新卒で採用されて以来、本年4月で36年目を迎えることになりますが、その間に15期G組44人・18期D組49人・22期H組48人・26期H組47人・30期H組49人・36期H組49人・43期E組46人の学級担任として332名の諸君を卒業生として送り出すことができました。そして、47期A組43人が最後の学級担任となり、平成15年3月で1学年8学級に相当する375名の諸君を卒業生として送り出すことになります。勿論、学級担任以外でも授業や部活動、林間学校やスキー学校などで青春を共にした数多くの諸君も送り出すことができました。このことは、歴代の教科主任や各期の学年主任、同僚の諸先輩の皆様から「教師として為すべきこと、してはいけないこと」の率先垂範の御教示を学ぶことができたからであり、優秀な生徒諸君に出会えたからこそ為し得たことであると思って感謝しています。

 平成17年3月で定年退官となる予定ですが、これまでと同様に、「挨拶が生活の基本、やる気を出させるのが教師の仕事、いつもと様子が違うと感じたら声をかける、酒はストレスを和らげ本音を語るには良い薬だが酒に飲まれるな、酒を飲んだ翌日は休むな遅刻もするな」などの御教示をモットーに、「高度な文明や便利さを追求してきた結果 失ったものは何か、行動の源の欲求や情動をコントロールするものは何か、欲求不満や葛藤に耐えながら合理的に解決しようと心掛けているか、日本を経済大国に成長させた勤勉・実直・律儀・誠実などの日本人気質を死語にして良いのか、人として国際人としてのFUNDAMENTAL ATTITUDEとは何か」などを問いかけて行きたいと思っています。

 最後になりますが、皆様の御健勝とますますの御活躍・御清栄をお祈りしています。